SL ShizukaLab 声を迎えるBOOTH

リュミエールの雲の上

声だけの祝福

朝のラフィと、夜のウリエラ。二人の声が、 あなたのそばに小さな光を残します。

月の祈り 眠れない夜へ、声だけが降りる。 月明かりの窓から、ウリエラは答えを急がせず、眠れない夜へ小さな祈りを届けます。

朝の窓と夜の窓

朝と夜が、交互に答える。

青い窓からウリエラが先にささやき、金色の窓からラフィが返す。声は境目の空をゆっくり行き来する。
青い窓 / 夜

ウリエラ

夜の窓辺に座る天使。答えを急がせず、休む場所を残す声。

01

今は答えを出さなくていいです

03

今日は休ませてあげる日です

05

眠れなくても大丈夫。目を閉じるだけでも夜は少しやさしくなります

07

ラフィの光があるからです

境目の灯り 交互に灯る声 夜が置き、朝が返す。声は雲の上でゆっくり巡る。
金色の窓 / 朝

ラフィ

朝の窓辺から手を伸ばす天使。次の一行へ進むための、明るく親しみやすい声。

02

えっ、でも元気出してって言った方がいいんじゃないの

04

あ、そっか。じゃあ、一緒に休もうか

06

ウリエラの声って静かなのに、ちゃんと届くね

雲に残る光

朝の金、夜の青。

髪飾りがきらめき、羽根がほどける。二人が通り過ぎたあと、空だけが少し明るくなる。
ラフィとウリエラが雲上に並ぶ朝夜のビジュアル
朝側のラフィのビジュアル残響
夜側のウリエラのビジュアル残響
ラフィの明るい表情のビジュアル残響
ウリエラの静かな表情のビジュアル残響

小さな配信室

声だけの祝福

雲の上の小さな配信室で、朝と夜の声が重なります。

リュミエール界の雲の上には、朝と夜の境目だけに開く小さな配信室がある。

金色の窓からは朝焼けが、青い窓からは月明かりが差しこんでいて、その真ん中に、双子の天使が並んで座っていた。

「聞こえてる? えへへ、ラフィだよ。今日はね、ちゃんと声が届く気がするの」

ラフィは小さなベルを鳴らした。りん、と鳴った音は、光の羽根になって雲の下へ落ちていく。

となりでウリエラが、白い指をそっと唇に当てた。

「ラフィ。近すぎると、びっくりされます」

「えっ、そうかな。だって、せっかく届くなら、近いほうがうれしくない?」

「近い声は、やさしく置くものです。押しつけるものではありません」

「むう。ウリエラ、今日もちょっと先生みたい」

「先生ではありません。夜の担当です」

そう言って、ウリエラは月の光をすくうように手を伸ばした。青白い光は静かにほどけ、眠れない誰かの枕元へ降りていく。

その日は、人間世界のどこかで、誰かがひとり、小さな机の前に座っていた。書きかけの手紙も、開いたままのノートも、名前のない夢も、全部が止まったままだった。

ラフィはそれを見つけると、ぱっと顔を明るくした。

「ね、あの人、まだ終わってないだけだよ。だめになったわけじゃないよね?」

「はい。止まっているものは、消えたものではありません」

「じゃあ、ラフィが朝の祝福をあげる。ちょっとだけ前に進めるやつ」

「私は、夜の祈りを置きます。進めなくても、ここに戻ってこられるように」

ラフィは雲の端から身を乗り出した。金色の髪が朝の光にほどけて、羽根の先まできらきら揺れる。

「だいじょうぶ。今日は一行だけでも、ちゃんと光るよ」

ウリエラはその後ろで、静かに目を細めた。

「疲れたら、目を閉じてもいいです。声だけは、そばに残します」

二人の声は、朝と夜の境目で、ひとつの祈りになった。

朝のぬくもりと、夜の静けさ。そのどちらも、人間世界へ静かに降りていく。

机の隅に置かれた小さな灯りのように、消えずにそばに残っていた。

ラフィが笑った。

「ね、ウリエラ。届いたかな」

ウリエラは少しだけ首をかしげた。

「届いたと思います。今、雲の下で、止まっていた手が動きました」

「ほんと? やった。じゃあ、もう一回言おう」

「はい。今度は、ふたりで」

ラフィは朝のベルを、ウリエラは月の祈りを、それぞれ胸の前で抱いた。

「あなたの今日に、ちょっとだけ光がありますように」

「あなたの夜が、少しだけ軽くなりますように」

そしてリュミエール界の小さな配信室から、双子天使のささやき声が、もう一度だけ人間世界へ降りていった。

雲の下へ

声を迎える。